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Fallout 3-index

■Fallout 3 外伝
これは「私」がまだ生きていた頃のお話。本編のその後ではなく本編の途中にあったお話で、全てが時系列順に繋がっているわけでもなく、内容が繋がっているわけでもありません。
※ゲーム内部のグロテスクな表現や画像が含まれている可能性があります。ご注意ください。

Fallout 3 外伝 #1 「WASTELAND SURVIVAL GUIDE 4」
Fallout 3 外伝 #2 「WASTELAND SURVIVAL GUIDE 5」

■Fallout 3(全52回)
Vault 101から外へ出た「私」が、情報もなく外の世界を手探りで進んでいく記録。過酷な世界を過酷に生きていくロールプレイ日記です。正確な情報よりもゲーム内の表記にしたがっている部分が多く、諸事情により省かれている場面が多々あります。
※ゲーム内部のグロテスクな表現や画像が含まれている可能性があります。ご注意ください。


Demon's Souls日記-index

■Demon's Souls(全21回)
色のない濃霧の中へと足を踏み入れた「私」のお話。生と死を繰り返しながら、その多くを省きながら続いていく。止まる場所がないお陰で、「私」を書くことが少し困難でした。オブリビオン日記とは違い、気味の悪いロールプレイ日記です。


OBLIVION日記-index

■OBLIVION本篇(全27回)
物忘れの激しい主人公が脱線しそうになりながら必死に話を追い続ける日記。
世界のことをよく知らず、面倒くさがり屋で物忘れが激しい。それでも聖騎士としての役割を全うすべく、人々のために戦い抜く。

■OBLIVION番外編(全32回)
英雄となったはずの彼が細々としたことをし始め、本来の目的を忘れて魔術師ギルドと魔法の可能性にのめり込んでいく。そして「何か」はやっぱり忘れたまま。

Fallout3 外伝 #10

私は、Brotherhood of Steelの要塞近くのアーリントン図書館へと調査に向かっていた。サバイバルガイド最後の項目として残ったのがここの調査であり、ここに残された情報から再建のための足がかりとなるものを探すそうだ。データが見つからなかったらカード目録だけでもいいとモイラは言ったが、一通り全ては調べてみるつもりだ。



建物の中にはいるとすぐにスクライブ・ヤーリングによって退去を命じられたが、私はここへ来た目的を彼女に伝えることで中の探索を許可してもらった。最初の反応は私をレイダーか奴隷商人と思っているかのようだったが、図書館の記録を探している、と答えると急に好意的になった。



そういえば、Brotherhood of Steelは過去の技術や情報の収集をも目的としているんだったか。そんな話を要塞の内部で聞いたことを思い出した。彼女もまたBrotherhood of Steelの一員で、両脇にはパワーアーマーを身に纏った二人が睨みをきかせている点からもそうだろう。

そして私が図書館の中を探索することを知って、ヤーリングは私に一つの頼み事をしてきた。この中にある戦前の本を見つけたら譲って欲しい、というものだ。もちろん報酬は支払われるようで、それらの本はBrotherhood of Steel公文書館に追加されていくという。内部のごたごたはあるようで、エルダー・リオンズと彼女はうまくいっていないようだが、それらの本がもたらす役割というのは、私が今モイラから依頼を受けていることと通じる。父のやろうとすることとも近い。方法が違うだけだ。協力を約束して近くのターミナルを使わせてもらう。



入り口すぐにあるチェックインターミナルでカードカタログにアクセスすることが出来、、モイラの言っていた最低限の依頼はこなすことが出来たが、図書館アーカイブへの接続は途切れてしまった。つまり切断されたわけだ。切断されるのであれば、それを管理しているターミナルやデータバンクは生きているということでもあるはずだ。

私は一階の奥に向かい、それらを探すことを始めようとしたが、Brotherhood of Steelの怒鳴る声と幾つかの弾が飛び交う音に、それどころではないことを感じた。



資料を探さなければならず、その資料となるはずのものを盾にして戦わなければならない矛盾を感じながらも、Brotherhood of Steelの戦列に私も加わり、この奥を占領していると思われるレイダーたちを排除していく。一人一人は大したことが無くても、ここに潜んでいる連中の数は多く、私一人なら苦慮していたところだ。だが、今は彼らがいてくれるお陰で大きな心配をせずに進んでいける。



一つのターミナルは見つけることが出来たが、それは回路がショートしていて起動しようとすると爆発をして駄目になった。それ以外の場所はご覧の通りだ。この残虐な行為の数々もスーパーミュータントと大して変わらない。レイダーもまた忌むべき存在で、それが人間の姿形をしているだけにたちが悪い。



メディア資料を管理してあるエリアもBrotherhood of SteelのB.O.S.パラディンと共にレイダーたちを排除していく。バリケードのようにしてある部分を彼らと共に占拠したが、そこにはターミナルもデータバンクも存在せず、奴らがいただけで特に利用価値はなかった。そこより一つ上の階へ私と相棒だけが先に乗り込み、そして同じようにバリケードの張ってある部分でレイダーたちと戦闘になる。



奴らは本とターミナルデータの価値など気にしないかのようにグレネードを使い爆発起こさせたり、無茶なことをいくつもしてくる。そんなことを使えそうなターミナルがちらりと見えたその場所で許すわけにはいかず、私はその場所から奴らをおびき出すために。いったん逃げたように見せかけて後退し、通路の狭いエリアに出てきた三人を蜂巣にした。



そして誰もいなくなったところで中央のターミナルを起動し、図書館アーカイブへ接続し、それらを全てダウンロードしてホロテープへと取り込んで、私の役割はひとまず終わった。そこまでの最中にいくつか見つけた戦前の本を手にして入り口へと引き返し、協力をしてもらったお礼としてヤーリングにそれらを全て渡して、メガトンへの帰路につく。



モイラは思っていたよりも完璧なデータが手に入ったことに喜び、興奮して、いくらか顔が紅潮して見えた。そして彼女はこれで全ての調査が終わったことを私に示して、大きな事を言った。これでそれだけ多くの人の命が救えるとは思えないが、人の役に立つことを願うばかりだ。モイラはこれをウェイストランドの商人たちに渡して広めてもらうつもりのようだ。確かに、一帯を巡回している彼らならより多くの人たちと出会うだろう。

私は一冊目のその本を受け取り、長かったこの調査を終えた。

より多くの人にこの本が行き渡り、手にした多くの人が生き延び、生活する助けとなれば、と願いながら。
Genre : ゲーム Fallout 3
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Fallout3 外伝 #9

モイラは興奮した様子で商人から手に入れたロブコ製プロセッサーの話をしてくれた。値打ちがあって、メインフレームに接続すればなんでもお望みのロボットにアクセスできると。



ロブコの施設は非常に大きく、外観も崩れておらず頑丈そうだ。ここなら内部が大きく崩壊していることはなさそうだが、中のロボットがどういう状態にあるのかは気にかかる。これまでであった幾つかのように好戦的なようになってしまっていれば、内部に進入するのは難しそうだ。



機械への打撃力に悩まされている私は、入り口から入ってすぐにある見本に驚き、瞬間的に戦闘態勢を整えてしまっていた。それらは動力を持たない、文字通りの見本でしかなく、動くことはないというのに。

見本だけかと思ったが、それ以外の気配はする。それが何か。ロボットのような思い足音ではない。ハンディタイプのロボットのように、浮いている奴でもない。それも音で解る。
私は背筋に寒気を感じて、その音が何かをはっきりと理解した。カサカサという音と茶色く光る体。私にとってとても苦手な相手、ラッドローチ。それがうじゃうじゃとこの中にいる。ドッグミートに任せっきりというわけにはいかず、私はそれらとモールラットで溢れてい中を戦いながら進んだ。



所々に転がるロボットはプロテクトロン型で、どれもが機能停止しているようで、こちらを攻撃してくることも、虫たちを攻撃することもない。こんなものを直したところで役に立つのだろうか。ガラクタだし、戦力になるものでもない。



中には稼働可能な状況で保管されたままのものもあったが、動かすためのターミナルは見つからず、恐らくメインフレームで一括操作するのだろうと判断するしかなかった。

それ以外の部分で手間取ることはなく、多少複雑な構造のために何度か同じ場所を通った気がするが、問題はそれぐらいなものでメインフレームへモイラから預かったロブコ製プロセッサーを取り付け、そしてシステムをハッキングする。



すぐ隣にあったプロテクトロンは、無差別に攻撃するように設定されてあったせいで、私に壊される羽目になったがそれ以外のものは害虫駆除モードへ移行したお陰でこちらには攻撃をしてこない。途中ガラクタのように倒れていたものたちも、メインフレームを稼働させてからは活動を開始し、いつの間にかロボットだらけの建物へと変化をし、害虫が住み着くことはない清潔な空間に保たれることだろう。だが、友好的にやれるか、上手く利用できるかは別の話で、そういった事柄をモイラに報告して、それらがそれほど利用価値のあるものではないことを告げた。
Genre : ゲーム Fallout 3
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Fallout3 外伝 #8

サバイバルガイドも最終章に入り、モイラはこの章を、人類全体の生存と如何に世の中を再建するか、の話を扱うものとしているようだ。人が一人、あるいは二人で扱うにしてはとても大きな規模で、そこまでの影響力を持つかどうかは、私には疑問だった。例えばスーパーミュータントの問題やグール、レイダーらをどう対処するかについては書かれておらず、「サバイバル」のための話題も少ないように思える。
だが、無いよりはあった方がいい話題であるのは確かだ。

モイラが示した幾つかのものの中から私はリベットシティの歴史について調べることにした。モイラが説明してくれるところによると、入植地として一番繁栄しているところではあるものの、誰もその始まりを知らないという。どうやって栄えたのかを知ることが出来れば、それをもとに復興の足がかりに出来るかもしれないと考えている様子だ。悪くないと思うよ。

しかし、誰がこの話題に詳しいだろうか。私はその対象となる人々を知らない。研究にしか興味を持っていないDr.リーがこの事について詳しいとも思えないが、彼女に聞くのも一つの手だろう。あるいはブライアン・ウィルクスを引き取ったヴェラもここで商売をしているくらいだから知っているかもしれない。
ブライアンの様子を見て、そしてヴェラに聞いてみることにする。



彼女は、ここに来て商売はしているものの、ここに来てからの日は浅く歴史についてはそれほど知らないそうだ。噂を聞いた理想像で語ることも出来るが、彼女は賢明だった。リベットシティの噂話は私が求めてもいなくても話してくれたが、私の求めているものを見抜くことは出来るらしい。
私はより詳しく知っている人物をヴェラに訪ね、シーグレイブが一番詳しいと教えてくれた。子供の頃からここに住んでいるから、と理由を教えてくれたが、それならもっと詳しい人物はいそうだ。年齢を重ねた人たちをいくつか見かけたことがあるから。



Dr.プレストンに話を聞いてみても、やはりというべきか、年齢とここの経験は別のようだ。彼は歴史のことは知らず、私はもう一つの可能性として、船内に博物館のようなものを作ってしまったアブラハム・ワシントンという名前の老人に尋ねてみた。



だが彼もまた、首都のことについては答えられるがここのことは知らない、と言うのみに留まり、ついでに現在の評議会のバノンが何か知っているかもしれないと情報を知っているかもしれない人を紹介してくれた。

私はヴェラが紹介をしてくれたシーグレイブを船内でなかなか発見できず、彼へ尋ねるのを後回しにして市場にいて居場所のはっきりとしているバノンへ先に尋ねることにした。



バノンは12年前だと答え、彼がここをまとめ上げて今の繁栄があるとでも言いたげな、いや、それそのもの口ぶりで自信を持って大げさに教えてくれた。だとしたら、私や父やDr.リーの話はどうなるのだろう。ここがそのような場所だとしたら私は何処で産まれたんだ? 父と母の関係や研究をしている人たちがどうであったか、私の年齢からしても説明がつかないことだらけだ。

私は「歴史が12年もないのか?」と彼に疑問に思っていることを口にして、彼が誇張していることを理解させようとしたが、それも無意味だった。彼は偏執病のように語るだけだ。だが、その中にうっかりとある人物の名前を口に出していた。下でバーをしているというベル・ボニーへ”時間を無駄にしたいのなら会いに行け”と。つまりは意見が違うということだ。参考になりそうな人の名前を聞き、私はバノンを適当にあしらいその人物のもとへ向かおうとした。



その最中にヴェラが教えてくれたシーグレイブ・ホームズと偶然にも出会ったが、彼に尋ねてもはぐらかして教えてくれそうになかった。だが、ヴェラが高く評価していたことを伝えると急に口がなめらかになって色々と話をしてくれた。
折れた船首にあるMr.ピンカートンの貯蔵庫に何かあるかも、と教えてくれた。船首に向かう方法があるのかどうかはともかく一番明確な答えが返ってきたのは確かだ。ピンカートンは10年前くらいにDr.リーたちと揉めて出て行ってしまったそうだ。
だが、今は危険だそうで、他にもここが出来たときはスーパーミュータントとミレルークが争っている最中に時間を得たことなど色々と教えてくれた。



これで十分だったが、ベル・ボニーへ一応会いに行った。さらなる裏付けと、バノンが嘘をついている確証が欲しかったからだ。彼女はバノンがまだ産まれていなかったと吐き捨て、本当のことを知っているのはピンカートンだけだとも教えてくれた。

これで二つの情報が一致したわけだ。そちらの方がバノンの言葉より遙かに信憑性がありそうだ。



私は甲板に出て、船首に繋がる道がないカサがしてみたが、それは何処にも存在せず、見事なまでに割れていた。ここを渡る手段はないだろう。他にあるとすれば、水に浮かぶ船だ。泳いで船底の辺りに入り口がないか探すことぐらいだろう。
濁って視界が非常に悪い水の中へ別の場所から飛び込み、何とか開きそうなハッチを見つけてその中へ潜り込んだ。

空気の残っている場所は多く、それらを吸いながら差に奥へと目指すと、選定が傾斜しているお陰で足の届くところまで到達することが出来た。一息つきながらライトを付け、浮かぶゴミに注意しながら進んでいると、先から現れたのはミレルーク。奴らの得意な水辺での戦闘で、後退をしてしまえば水中になり一方的にやられてしまう。その恐怖と戦いながら、強烈な一撃を喰いながらも踏ん張り、何とか倒すことには成功した。



ピンカートンの貯蔵庫とやらを探して彷徨っていると、先に見つけたのは明らかに人の手で設置されたトラップだ。重さを関知してショットガンで風穴を開けるものに、机の上に地雷を設置し、そこに置いてある他のものに手を出そうとした奴を吹き飛ばそうとする、そしてお馴染みのワイヤートラップは、グレネードだけではなく、可燃性のガスをそこらにまき散らしておくことで効果を倍増させようとしている。明らかにレイダーらの設置するような”ちゃち”な設置の仕方ではないトラップに、私は人の存在を明確に感じながら奥へ進んだ。



研究所のように整った施設を構築している一角に出会い、そこには老人の姿があった。彼は私の姿に皮肉たっぷりに答えながら、幾つかの質問に答えてくれた。彼こそがピンカートンで、リベットシティを作り上げた人物らしい。約40年前にピンカートンに率いられた海軍研究所の残党がミレルークを掃討して、残っていた状態の良いラボを再開したのが始まりだそうだ。ラボがうまくいくと他のことも上手く行き始め、そうなると人は集まる。

それを追い出すきっかけとなったのが、Dr.リーらしいが――それ以外の部分については触れたくない事実だ。それらの事実は本には必要のないことで、上手く省きつつモイラには説明をし、そしてこの項を終わることにする。
Genre : ゲーム Fallout 3
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Fallout3 外伝 #7

その扉は、かつてホテルだったことを伺わせるには十分で、私がかつての華やかであったであろう頃を想像させることもできた。だが、今の私には修羅の場所としか認識できない。人間とスーパーミュータントのどちらが生き残るか、ただそれだけの場所だと。



だが、ようやくこの先には目的の人物たちがいるはずだ。生きてさえいれば。
私は扉を慎重に開いて屋上へと出る。一晩そのホテルの中を、私は戦い続けていたようだ。暗闇が支配していた空は朝焼けが見事に染め、赤さはここに至るまでに流れた血の量を表しているようでもあった。
私は点々と存在するスーパーミュータントの死体を避けながら、まだ戦闘が行われている音がする一つ上のエリアに向かって走っていた。弾丸がもう無いはずだとライリーの言葉を思い出して。

だが、その心配は杞憂だったようで、大きな爆発音がしたと思うと幾つかの肉片が上から降り注いだ。レンジャーは無事なのだろう。



階段部分にも累々と死体が積み上げられていて、上がった先の広場も同じように派手に吹き飛ばされたものばかりだった。それは凄惨な光景であると同時に、私には壮観な眺めだったのかもしれない。私の口元は確かに緩んでいた。



現実に私の意識を引き戻してくれたのは、私にレンジャーの緊急用周波数を発進してこの事態を知らせたブッチャーだった。私を彼らの場所に呼び寄せると、自己紹介をしてくれた。彼は衛生兵らしい。ドノバンは修理屋、ブリックはミニガンに名前を付ける変わり者のようだが、十分な戦力になるだろう。私は、彼らに援軍はいつ来るのかと尋ねられたが、私一人だけだと答え、脱出の方法を考え始めた。

その間に私はセオの遺体から引き上げた弾丸を彼らに配り、それぞれの戦闘準備を整えてもらった。そして話を幾つか聞くことで、戦うためだけに消費していた神経を日常のものへとゆっくりと解きほぐしていく。彼らはレンジャーといいつつも傭兵だ。だがタロン社の傭兵のように人、あるいは何かをハントして金を稼ぐのではなく、廃墟や地区の地図をつくって高い入札者に売る作業をしているそうだ。それを聞いて安心した。私は彼らと敵対することはなさそうだ。



私の使った道からもとの道に戻って逃げることは難しく、このステーツマンホテルには一階へ下りるための通路が崩壊して存在しない。唯一の逃げ道がここに設置されているエレベーターらしいが、その修理するための素材が必要だったようだ。私は途中のロボットから引き抜いていた核融合バッテリーをドノバンに渡し、修理を待つ。それほど時間がかからずそれは終わり、全員で乗り込んで一階まで降りる。



まだ一度も訪れていなかった一階部分には、いくつものスーパーミュータントが残っていて、私たちの臭いと音を嗅ぎつけてあっという間に囲まれそうなほどに奴らは出てきた。左の通路から来る二体はブリックが掃射して牽制している間に私と相棒が距離を詰めて攻撃をしてあっという間に排除し終わり、残った右側はドノバンとブッチャーが片付けたのだろう。そちらからの銃声は消え、残ったのは下に残るミニガンを構えたスーパーミュータントだけだったが、それも集中砲火を浴びてあっという間に沈黙した。

私は久しぶりに屋外へと出た。ライリーレンジャーの三人が先行して、私は殿を務める。その頃には太陽の位置が高くなっていて、周囲は十分な明るさに満ちていた。私にとってはこちらの方が楽でいい。それでも見失ってしまうほど彼らは素早く先に進んでいるらしい。地形を熟知している彼らに追いつこうというのは無理な話だったのかもしれない。

フリーダム通り駅へと入り込み、そこからペンシルベニア通りの北に出る。一匹だけスーパーミュータントがうろついていたが、その数で、これだけ広く遮蔽物があれば苦労するはずもなくなんの妨げにもならない。



そして彼らに教えられたとおりに進み、マンホールから下水、そして地下鉄のトンネルを通り、そこにも入り込んでいた奴らを排除して先に進む。これまでに経験したものからすれば小規模で単調なものだったし、これから経験するものに比べても同様だった。

スワード広場へと通り抜ける。そこは戦場のまっただ中のように銃撃戦が繰り広げられているようで、あちらこちらから銃弾のはじける音や爆発の音が響いていた。わたしは 身をかがめながら進んでいたが、それでも見つかってしまっていたようで、過度から勢いよくスーパーミュータントがハンマーを振りかざしながら襲いかかってきた。



それはまだいい。その少し先に進むと風を切る音が耳に入り、近くの地面で砂が跳ねる音がした。すぐに砂の跳ねた位置と自分の耳の横を通ったであろう弾丸の位置を結び、発射された位置を推測する。どうやら奥に見えるビルとビルを結ぶ渡り廊下の辺りらしい。スーパーミュータントがそんなところから狙撃するなんて器用な真似をするとは思えず、しばらく身を隠していたが、奴らがどんどんと迫ってくる音がするのにそこに釘付けにされているわけにもいかず、走り出そうとしたときその爆発は起きた。



近くにあった車の残骸が爆発しただけのようだったが、私を狙ったものではなく、それ以外のものとの銃撃戦の流れ弾が引き起こしていたようだった。物陰から伺う限りでは奴らもこちらではない何かを狙って攻撃を仕掛けていて、それがライリーレンジャーでは無いことを願いつつ、私は横から射撃を加えて、その隊列を乱すようにした。



最も手前にいたスーパーミュータントとケンタウロス、それぞれ二体ずつを倒し終わったところで、別の方向の連中が片付いたのか、一斉にこちらを向き、進行方向がこちらへと変化した。しかしその頃には数は大きく減っていて、ドッグミートと私の連携でそれらは何とか出来るほどに戦力として低下していた。



私たちは広がった地形を歩かずに木々など物陰に隠れながら近づいていったが、先ほどの大規模な戦闘で殆どは終わっていたらしい。残されていたのは、奴らが”生成”したものぐらいだった。



残る道を歩く際に聞こえた、錯乱した人間が喚くような声がスピーカーからしたものも、どこから聞こえてくるのかわからなかった。広場を囲むようにして建ったビルに反響して、特定の位置を探り当てることは困難で、それが私に害をなすものではなさそうだったために、それは放置した。

私は何とかライリーレンジャーの宿舎に辿り着き、全員が無事だったことを確認した。ドノバンからはお褒めの言葉を頂き、他の二人も私と再会できたことを喜んでくれた。



そして奥にはアンダーワールドから無事に戻った彼女、ライリーが椅子に座って何か処理をしていたが、彼女からも感謝された。彼女は私に報酬としてライリーレンジャーが皆身につけているアーマーをくれた。これでライリーレンジャーの一員だと。



いくつかの興味深い話をした後に私はそこを後にした。タロン社の傭兵についてのことだ。彼女らも傭兵だが、奴らは根本的に違うらしく、金のために何でもする。ライリーレンジャーとの関係も良好なものではないのは確かだ。それを決定づけたのが、とある村で女子供構わずタロン社の傭兵が皆殺しにした事実を知ってから、ということらしい。

そういう連中なんだ。先ほどスーパーミュータントと戦闘していたのがタロン社の傭兵だったことを知り、そいつらが全滅をしたことを知っても、私は悲しむ必要はないだろう。これまでも、これからも、奴らとは相容れない存在だ。

ここにいる人たちは私を家族と迎えてくれる希有な人たちなのだから、どちらと共に過ごすべきかは誰にでも解ることだ。
Genre : ゲーム Fallout 3
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Fallout3 外伝 #6

レディーの希望病院の一階部分は以前に訪れたときにいくらかスーパーミュータントと戦闘を行ったから数は減っていたが、それでも以前に訪れたときに全てを回りきってはいなかった。減らしたはずなのに、それでもケンタウロスを含めて5体もいた。それら自体は散発的だったお陰で苦労はしなかったが、問題はここより先だ。

大勢を引きつけないように、ライトを付けずに進みたいが、トラップを仕掛けたとライリーが言っていたように、足下もろくに見えない状況なら、それに引っかかって味方にやられてしまう可能性がある。



ライトのオンオフを状況によって使い分け、相棒の優れた嗅覚に暗い場面では頼ることも多かった。ドッグミートの吠える声がスーパーミュータントを銃声でおびき出すよりも安全に一匹ずつおびき出せ、それを一匹ずつ仕留めていく。こちらはあまり動かずに済むお陰でトラップにかかる心配は少なくなり、複数を同時に相手にしないお陰で怪我も少なくて済む。ただ、時間がかかるのだけは難点だったが、それでも辿り着けなければ、屋上で待つレンジャーにとっては無意味に終わってしまう。最低でも途中のセオの遺体から弾薬を屋上に持ち運び、彼らに渡さなければならない。



じっくりと進み、病院二階部分のガスが漏れている場所では戦わないようにしたり、わざとその部分におびき出してグレネードを使い、引火させるような真似もした。そうやって弾丸を節約しながら、そして体力も節約しながら先に進むと、一つの扉から外に出ることが出来た。
以前はこの部分も建物の内部だったのかもしれないが、今は倒れた鉄塔が隣のビルとの橋になっているだけの、露出した空間になっている。ほんの少しでも爆発の揺れや何かですら起これば落ちてしまいそうな不安定な場所を、私は恐る恐る歩いた。



落ちてしまえば命が助かるとは思えない。ここでもし、後方からスーパーミュータントが襲ってきたら、あるいは前方から、というのをなるべく考えないようにした。苦手な高所を何とか歩き抜け、ドッグミートも何とかそれを渡り切れたようで、目的のステーツマンホテルへと進むことが出来た。

だが、問題はここからだ。入ってすぐにスーパーミュータントらしい低く鈍い呻き声が聞こえた気がした。それがどういった性質のものか解らなかったが、私は近くにスーパーミュータントの存在を感じ、慎重に進むことにした。病院でしたよりもさらに慎重に。



声はするものの姿は見えず、ようやくいくつか進んだところで、初めてスーパーミュータントの姿を見つけることが出来たが、それは既に活動を停止したもので、先ほどの呻き声の主がこのスーパーミュータントであると考えた。恐らく仕掛けられたトラップにやられたのだろう。そう考えなければ不自然だったが、そう考えが至らなければ、私はまた味方の仕掛けたトラップによってどこかに重傷を負っていたに違いない。この場所にはロープと共にグレネードが天井が吊されていた。

そしてトラップを解除し、その先に辛うじて生き残っていたケンタウロスとスーパーミュータントを排除する。それら以外にも存在した奴らの死体はライリーレンジャーたちが戦った痕跡なのだろう。これまでの部分だけでも勇敢で優秀な人たちだと解る。



ステーツマンホテルへ進入した場所を一階とするなら二階へ上がる階段の部分には、ライリーに教えてもらった通りにセオの遺体がそのままの形で残されていた。スーパーミュータントが嬲り者にしなかったのは幸いで、私は、尊厳を保ったままでいられれば、この世界ではとても良い死に方だと思えるようになっていた。あのスーパーミュータントの悪行を見ていれば、そうも思うようになる。

弾薬箱から大量の弾薬を引き上げ、まずはこれで一つ目の目標は達成したわけだ。もちろん届けなければ効果を発揮しないけれど、それでも私は一息ついて、改めて集中を高めて先に向かい始める。

外から光りを取り入れられる窓がほとんど無く視界が悪い。だが、暗いからといってライトを付けてしまえば、狭い空間だけに光りの生み出す効果は大きく、注意を引く結果になってこちらの場所を見つかりやすくしてしまう。だが、侵入者を拒むために設置されたトラップは、私の油断する場所に設置されていて、それらを見落とすわけにはいかなかった。
やはりここも慎重に、ゆっくりと進むしかない。



途中には見事に四肢を吹き飛ばされた奴らの死体がいくつも転がる。私が出会ったものと、死体を混ぜれば、今まで経験したことのない数がこの狭い空間に入り込んでいるのは確かなようだ。何故これだけの数がここへ入り込んだのか、私には知る術はない。想像するだけの要素も持ち合わせていない。今はただ生き抜くことだけを考えよう。



レストラン部分へ直通するエレベーターは電源が生きているようだったが、操作パネルは故障をしていた。私ならこれを直すことは出来そうだが、このエレベーターで先に進むことで、その途中のスーパーミュータントを残してしまい、先にもスーパーミュータントを向かえる結果になれば、そこに待っているのは破滅だけだ。何処に出るのか解らない不安定なものを利用するぐらいなら、地道に進む方を”今の私”は選ぶ。


延々と反射する発砲音と硝煙の匂い、血と肉の焦げる匂い、目の前に転がる数々の肉片と原形を留めた死体。それらを私は感覚が麻痺し始めるまで繰り返し、黄色い肌をしたスーパーミュータントであれば、それらに躊躇なく引き金を引き続ける機械のようだった。それはとてもとても長く、私の体は訳のわからないものたちで汚れていくようだった。



バーカウンターのようなスクウェアに囲まれた場所で、多くのスーパーミュータントに同時に攻撃を受け、ミニガンで物陰に体を隠すようにしていたときも、体のすぐ側を弾丸が空気を引き裂きながら飛び去っていくときも、私は何一つ動揺することがなかった。脳が驚きを感じさせることも、恐怖を感じさせることも麻痺をして忘れてしまっているようだった。
Genre : ゲーム Fallout 3
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